八百屋の由来や意味とは?3つの説を解説します!

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魚を売るお店は「魚屋さん」、お米を売るお店は「お米屋さん」、タバコは「タバコ屋さん」など、お店でメインで売っている商品がそのままお店の名前として呼ばれることが多いですよね。

ところがです!野菜や果物を売っているお店は「八百屋(やおや)さん」です。これはいったいどういうことでしょう!?

物心ついたときにはもう当たり前に「八百屋さん」だったので、なんとなく不思議には思っていましたが、今まで追求したことはありませんでした。

が、しかし今回はこのモヤモヤを解消してすっきりしたいと思い、「八百屋さん」の由来と「八百(やお)」の意味についてまとめてみました。

参考にしてみてください。

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「八百屋」の3つの由来

「八百屋」という名前は江戸時代から使われるようになったようです。その由来について3つの説を解説していきますね。

「青物屋(あおものや)」→「青屋(あおや)」→「八百屋」

もともとは「八百屋」ではなく、「青屋」と呼ばれていました。

これは野菜を青物と呼んでいたので、野菜を売るお店は「青物屋」と呼ばれていたのですが、やがては「青屋」という言葉に略さたのでした。

この「青屋」が「八百屋」に変化していった理由は、

  • 藍染め業者と間違えないため(藍染め業者も「青屋」と呼ばれていた)
  • 言いやすくなまったため

といわれています。

扱う商品が多かったので、数の多い意味の「八百」が使われた

これは上の説の続きみたいな感じですが、昔のお店はお米ならお米だけ、芋なら芋だけというように一種類しか売っていませんでした。

そこに「野菜なら何でもそろっている」というお店ができました。それが『八百屋』というわけです。

いくつものお店をまわらなければならなかった当時の人々にとってはとても便利なお店だったのでしょうね。

また「八百屋」は野菜や果物のほかにも生活に必要ないろいろな商品を取り扱っていたともいわれています。

そのため数が多いことを表す「八百」という字が使われるようになりました。

市場のような存在だった

八百屋」の「八」は分けるという意味、「百」は親指の形を表し、「屋」はお店のことで、「親指を立てて物を分けさばく店」として、市場的な存在だったという説もあります・

実はあの有名な「八百屋お七」の実家は野菜や果物を売るお店ではなく、乾物屋だったそうです。

昔は乾物屋や魚屋なども八百屋と呼ばれていたこともありました。

以上が「八百屋」の由来、または語源と言われている主な説です。

いずれにしろ、「八百屋」は生活に必要なものをいろいろ取り扱っている、人々にとってとても便利なお店だったんですね。

きっと今でいうスーパーみたいな感じだったんですかね。

「八百」の意味とは?なぜ「数多く」という意味か?

『八百』という字は他にも、「嘘八百」「八百八町」「八百八橋」などのも使われています。

いずれも「数の多い」ことから「八百」が使われています。ではなぜ「八百」はそういう意味をもつのでしょうか?

『八』という字は昔から「末広がり」という縁起の良いイメージがあり、また数字の『8』は横にすると∞となり、「無限」という意味にもなるため、人々にとても好まれました。

このことから「八」は聖数とされ、数が大きいことを示す数字としても用いられるようになったようです。

そして『百』にも「たくさんの」という意味があり、「八」を百倍してとてもたくさんであることを表していたのですね。

ところで「九」も数の多いことを表す語として使われることがあります。

ですが「九」は「きゅう」と読むことから「究」(きわめる、果て、終わりなどの意)「窮」(きわめる、つきつめるなどの意)など「終わり」を連想させます。

日本人は言葉の語呂で縁起の良いことをとても好み、末広がりで無限の意味を持つ「八」が特別な数字だったのでしょう。

まとめ

「八百屋」の由来にはいろいろな説があったんですね。

  • 「あおものや」→「あおや」→「やおや」という説
  • 多くの商品を扱っていたことから、数の多いという意味の「八百」があてられたという説
  • 「八」は分けるの意味、「百」は親指の形を表している、「屋」はお店ということから「親指を立てて物をさばく店」として、市場のような存在だったという説

最近は八百屋さんも少なくなっているので、その名前もあまり聞かないですよね。

「八百屋」にもいろいろな由来や語源があると知り、そこに昔の人々の生活が感じられ、あまり使わなくなったことがなんだか寂しいように感じました。

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