トースターは使っている時、かなり本体が熱くなりますよね。なので、置き場所には誰もが気を使うと思います。
実際のところ、壁や家具に近づけて置き場所を誤ると、本当に火災につながってしまうことがあるんです!
私も上に物を置かないようにしたり、壁から10cm以上は離して置いてあるので、「大丈夫だろ~」位にしか思っていませんでした。
でもトースターを壁や家具に近づけすぎたり、周りに熱に弱いものを置くことで、変形や変色したり、更には火災に至ったケースがあることを知り、置き場所って本当に大事だなぁと感じました。
なので、今回そのトースターの置き場所の注意点についてまとめてみましたので、参考にしてみてください。
Contents
トースターの置き場所の注意点
トースターの置き場所の注意点は大きく分けて4つあります。
- 家具や壁との距離
- 設置する床の素材や安定性
- 周囲の環境
- 置く所の高さ
こちらを詳しく見ていきましょう。
1.家具や壁との距離
消防法の設置基準では、「トースターの左右と後ろは、4.5cm以上、上は10cm以上壁や家具から離して置く。そして前と左右のどちらか一方は壁や家具のない開放された状態にする」とあります。
また壁や家具の素材がビニールクロスやプラスチックなどの熱に弱いものだったら、もっと離した方がいいでしょう。
取扱説明書によっては、設置基準が違ったりします。因みに私のトースターの取扱説明書には側面は10cm以上、上は20cm以上離すとありました。
離して置くことに越したことはないので、可能ならば10cm以上は離して置いたほうが安心ですね。
(*トースターにはオーブントースターとポップアップトースターがありますが、ポップアップトースターの場合はどの面も十分空間を取ったほうがいいです。)
トースターを壁や家具に近づけすぎて設置してしまうと、大事な壁や家具が変形や変色してしまう可能性があります。
そればかりか長い期間壁や家具が熱せられると、火種がなくてもある日突然自然発火して火災になってしまうという事例が起きています。
安心して使い続けるためにも、正しく設置しましょう。
2.設置する床の素材や安定性
安定しない場所や熱に弱い素材(畳や絨毯、ビニールシートやテーブルクロスなど)の上で使わない、またカーテンの近くも避けましょう。
大事な畳や絨毯などが変形や変色したり、火災の原因にもなってしまいます。
3.周囲の環境
水や蒸気がかかる場所は感電や漏電の原因になるので避けましょう。
また火の近くや油のかかるところも火災の危険があるので、やめましょう。
4.置くところの高さ
肩より高い位置には置かないようにしましょう。
中のものを取り出すときなどに、熱くなっている部分に手が触れてやけどの原因になってしまうこともあります。
以上が置き場所、また使う時の場所の注意点です。
先ほどちょっと触れました「自然発火」という現象ですが、知っている人も多いかもしれません。
私は今回初めてその仕組みを知って、「大変だー!!」と思ってすぐに、トースターの位置を確認しました(汗)
そこで次に今度はその自然発火による火災の仕組みについて解説してみたいと思います。
トースターの壁から自然発火
長い期間トースターの熱で壁が熱せられると、壁の中の水分などがどんどん蒸発して、だんだん炭化していきます。この「炭化」というのは炭の状態になるということです。
その結果加熱温度は100℃~150℃の低い温度でも、壁の内部で発火していまうことがあるのだそうです。これは低温着火火災とうい現象です。
通常木材は400℃位まで加熱しないと自然に発火することはないのですが、この低温着火火災の場合は、炭化することでかなり低い温度で発火していまうということなんですね。
住宅によく使われるスギやヒノキなどの木材は、80℃の低温でも長期間の加熱で炭化が進んでしまうのだそうです。
実際に火災事故が起きているというので、怖いですね。
これを知ってしまうと、トースターの置き場がないからと、安易に狭いところに無理して置くことはとても危険で、安全な置き場所を確保しなくてはと思います。
そこで次にトースターの置き場所をどこにしたらいいか考えてみましょう。
トースターはどこに置いたらいいか?
広いキッチンスペースがあり置き場に困らなければいいのですが、実際アパートなどではキッチンに充分スペースがないことも少なくありません。
そこでおススメな方法として
- レンジ上ラックを使う・・・電子レンジの上のデッドスペースの有効利用、幅の伸縮タイプもあり。
- キッチンに棚を置くスペースがあれば、スチールラックなど金属製のラックを置いてトースターを設置。
私はスチールラックにプラスチックの板を引いてトースターを置いてます。プラスチックの代わりに耐熱ボードにすればもっと安心ですね!
- キッチンに置き場所がなかったら、思い切って食事をする居間に安全な置き場所を確保する。
- どこにも置き場所が思いつかなければ、耐熱性の天板がついたキッチンワゴンを使う。
移動が可能なので邪魔にならないところに置けて、朝は食卓のすぐ横まで持ってこれます。
とこんな感じですが、いかがですか?
上手に工夫して、安全なトースターの置き場所を確保しましょう。
それでは最後についでといってはなんですが、その他のトースターを使う時の基本的な注意点についても触れておきたいと思います。
私は取扱説明書をきちんと読む方ではないので、今回トースターの説明書を見て、こんなことが書かれてあるんだ、と思いました。
ちゃんと読まなければダメですね
トースターの使用上の注意点について
トスーターに関わらず安全に使うためには、やはり取扱説明書に一度は目を通さなければならないですね。
大丈夫だろうぐらいに思っていましたが、、実際間違った使い方をしていることもありました。
全部じゃないですが、主なものを載せておきますね。
- 上に物を置いたり、下の隙間に入れない。(熱で物が変形するなどの原因)
- 調理中はトースターから離れない。
- 必ずパンくずトレイをセットして使う。(食品の油が下のヒーターに垂れることで火災の原因になる)
- 必要以上に加熱しない。(加熱しすぎると、調理物が燃え出します!)
- 発火、発煙したら扉を開けない。(扉を閉めたままタイマーを切り、電源プラグを抜き、火が消えるのを待つ。水をかけないこと!)
- バターなどを塗ったパンを焼かない。(発火の原因)
- 油の出るものを受け皿なしで加熱しない。(発火の原因)
- クッキングシートやケーキミックス用などの紙製の焼型は使わない。(発火の原因)
- 調理以外の目的で使わない。
- 使用後は必ずお手入れをする。
私は1,2個、間違ってました(汗)
前はよくバターを先に塗ってからパンを焼いていましたが、これはバターが下のヒーターにたれて発火する恐れがあります。
それにお手入れもきちんとしていませんでした。残ったパンくずなども発火の原因になっちゃいますね!
これからは気をつけたいと思います。
まとめ
トースターの置き場所の注意点は
- 壁や家具の近くに置かない
- 不安定な場所や熱に弱い絨毯や畳、テーブルクロスやブルーシートなどの上では使わない
- 水や蒸気のかかる場所や、火の近くや油のかかる場所で使わない
- 肩より高い位置に置かない
です。
アパートなどではキッチンスペースが十分でなく、なかなかいい置き場所がない、という場合もあるでしょう。
だからといって狭いスペースに置いて使うのは、トースターの熱で周りの壁や家具などが変形や変色したり、長期間の加熱で壁から自然出火という事態にもなりかねません。
なので安全な置き場所を確保するために
- レンジ上ラックを使う(レンジの上のデッドスペースの有効利用)
- キッチンに置く棚をスチールラックなど金属性のラックにしてスペースを確保する
- 食事をする居間に置く
- 耐熱性の天板のついたキッチンワゴンの利用
など工夫してみましょう。
コメント
> その結果加熱温度は100℃~150℃の低い温度でも、壁の内部では発火温度にまで達して燃え出してしまいます。
> 因みに発火温度とは、火種がなくても自然に発火する温度で、260℃~416℃ということです。
ここ誤りがあります。
熱は高い方から低い方にしか移動しませんので、加熱温度が150度だとしたら、壁も150度以上にはなりません。
毎日150度でじわじわ加熱しても壁が260度になることはないのです。
ではなぜ燃えるのか?というと、炭化することによって発火温度が下がってしまうからです。
ふつうの木材であれば発火しない150度でも発火するようになってしまうのです。
お返事が遅くなってすみません。
正しい情報をありがとうございました。
早速直しました。