赤ちゃんや小さいお子さんがアルミホイルを誤飲してしまったとしたら、心配で仕方ないですよね!
まずは慌てずに落ち着いてくださいね。
少しアルミホイルを誤飲したくらいでは、すぐにどうこうということはありませんので、大丈夫ですよ。
これからどう対処したらいいかまとめてみましたので、落ち着いて記事を読み進めてみてください。
なおこの記事では、赤ちゃんの場合、小さいお子さんの場合と、大人の場合、ペットの場合も合わせてそれぞれ説明していきますね。
Contents
今、あなたがすべきこと
誤飲に気づいたら、まずは何をしたらいいのでしょうか?
誤飲したのが赤ちゃんなら
もしアルミホイルを食べたことに気が付いたら、まだ口の中に残っていれば、取り除いてあげましょう。
でももう既に飲み込んでしまった場合は、喉につまらせてなければ、まずは慌てずに様子をみてみてください。
変わった様子がなく元気であれば、過剰に心配する必要はないですよ。
数日中にはうんちと一緒に排泄されることが多いので、お子さんのうんちにアルミホイルが混じって出てきてないか、注意してみるようにください。
もし泣いたり、痛がったり様子がおかしい時はすぐにお医者さんに診てもらいましょう。
万が一のどに詰まらせて呼吸ができない状態だったら、すぐに吐き出させなければなりません。
その方法は
- 大人が膝を立て、その上に自分の腕を、手のひらを上向けにして置きます。
- その腕の上に赤ちゃんを、顎のところに手のひらが来るようにうつ伏せに寝かせます。
- 赤ちゃんの顎を手のひらでしっかりと支えてあげます。
- このとき、赤ちゃんの頭が身体より下になるようにします。
- もう一方の手で、肩甲骨と肩甲骨の間を強く数回たたきます。
*こちらがわかりやすいですよhttps://matome.naver.jp/odai/2139157511558091801
この方法で詰まったものが出てきたか確認し、それでも取れないときは、すぐ救急車を呼んでください。
アルミホイルの誤飲でのどを詰まらせることはあまりないと思いますが、万が一のときのために知っておくといいです。
誤飲したのが小さな子供なら
赤ちゃんのと同じように、まだ口の中に残っていれば取り除き、飲み込んだ後だったら、慌てずに様子を見ましょう。
いつもどおりの元気な様子だったら、うんちと一緒に出てくるまで、数日待ってみてください。
もし痛がったりして様子がおかしいときは、お医者さんにすぐ診てもらいましょう。
そして喉に詰まらせて呼吸ができない場合は、吐き出させなければなりません。
小さいお子さんの場合は赤ちゃんと同じ方法で行ってみてください。
もし片手で支えられない場合は
- 大人が片膝をつき、太ももの上に子供のお腹がくるように、うつ伏せに寄りかからせます。(子供の頭は身体より下向きにのせます。)
- 肩甲骨と肩甲骨の間を、同じように強く数回たたきます。
詰まったものが取れたか確認し、取れなければ救急車を呼び、取れてもお医者さんに診てもらいましょう。
アルミホイルの誤飲と全く違いますが、私は小さいころ魚の骨を喉に引っかけたことがありました。父が慌ててお医者さんに連れて行ってくれました。
父の方がとても慌てていて、私は口をあけたままお医者さんに行って、すぐに取り除いてもらって帰ってきたように覚えています。
子供に何かあると、親は本当に慌ててしまいますよね。
そんなときお医者さんの存在は心強いものです。元気な様子でも心配で仕方なかったら、お医者さんに相談してみましょう。
*今回子供さんのアルミホイルの誤飲について、「土川内科小児科」のサイトを参考にさせてもらいました。
土川内科小児科のサイトはこちらです。http://www.nms.co.jp/
誤飲したのが大人なら
薬の包装にもアルミ箔が使われていることが多いですよね。
なので大人でも、特に高齢者の場合、薬と一緒に包装のアルミも飲んでしまったなんてことあると思います。
少量のアルミホイルだったら大丈夫かもしれませんが、薬などの包装に使われているアルミ箔は角が尖っていて、のどや食道、胃壁を傷つけてしまう危険性があります。
実際、国民生活センターのサイトでは、薬を包装シートごと飲んでしまい、のどや食道を怪我してしまった事例が報告されています。
高齢者に多いことですが、40代、50代の方にも男女関係なく起きています。
もし痛みや違和感など異変を感じたら、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
誤飲したのがペットなら
犬や猫などのペットがアルミホイルを誤飲した場合も、2、3日中にはうんちに混ざって出てくることが多いので、注意してみてください。
食べた量にもよりますが、アルミホイルが丸まって尖った部分があると、内臓壁や腸管を傷つけてしうことがあります。うんちに血が混じっていないかも、気にしてみてください。
もし食べた量が多いと、小腸の入り口は意外と細いので、アルミホイルが詰まってしまうことも考えられます。
異物が腸内に詰まると、お腹が痛くなり、吐いたり、最悪命の危険な状態にもなりえます。
量が多い場合はできるだけ早く動物病院で診てもらったほうがいいです。
そして食べた量が少量だったり、いつもどおり元気で食欲があっても、3日以上うんちと一緒に出てこなければ、動物病院での受診をお勧めします。
明日、明後日、何をすべきか?
アルミホイルを誤飲してしまった場合、ほとんどは便と一緒に排泄されます。
なので、繰り返しになりますが、いつもと様子がおかしくない限り、数日中には出てくると思いますので、便の中に混じってないか注意してみてください。
実際に便に混じって出てきたのが確認できると、安心できますよね。
またその他食欲がいつもよりないとか、下痢をしているなど体の様子など、すこしでもおかしいと思うことがあれば、すぐに専門医の診断を受けましょう。
ところでアルミホイルは胃酸で溶けるのでしょうか?そこもまた心配なところですよね。
なので次にアルミホイルは胃で溶けるのかについて解説してみたいと思います。
アルミホイルは胃で溶けるか
アルミは空気に触れると酸化皮膜という膜を形成し、非常に安定した状態になります。
そのため胃酸で溶けることはありますが、溶け出すまでに時間がかかります。なので胃酸で完全に溶けてしまうことは恐らくないと思われます。
多少溶けて吸収されて、もしかしたら全部がうんちと一緒に出てこないかもしれません。
その場合でも、アルミは99%は排泄されるということです。
残りの1%もほとんどが腸管を通して吸収されますが、腎臓を通って尿と一緒に排泄されます。
*このことについては、一般社団法人 日本アルミニウム協会の「アルミニウムと健康」連絡協議会のサイトを参考にさせてもらいました。
一般社団法人 日本アルミニウム協会「アルミニウムと健康」連絡協議会はこちらです。http://www.aluminum.or.jp/aluminum-hc/p_3/
それでは最後にもう一つ、アルミホイルはチョコレートなどよくお菓子の包装に使われていますよね。
これがまた誤飲の原因になってしまうのですが、ではなぜアルミホイルはチョコレートの包みに使われるのでしょうか?
このことについつもまとめてみました。
チョコレートの包みにアルミホイルが使われる理由
誤ってチョコと一緒に食べてしまう可能性のあるアルミホイルですが、なぜチョコの包みに使われているのでしょうか。
アルミホイルは空気など気体を通しにくく、遮光性が高い性質があることがその理由です。
そのため
- チョコの甘い香りを逃さない
- 外からのにおいが侵入してこない
- 熱が伝わりにくいので、脂肪が変質せず品質が長く保てる
- べたつかない
- 簡単に破けて、また残りを簡単に包める
- 価格が安い
など、たくさんのメリットがあります。
チョコに含まれるカカオバターは特に、においを吸着しやすい性質があります。そのため簡単に他の食品のにおいがついてしまいます。
チョコに他の食品の香りが付いてしまったら、美味しさも半減してしまいますよね。
そんなチョコレートの命ともいえる『香り』を、アルミホイルが守ってくれてるんですね。
まとめ
最後のところは誤飲とは関係ないチョコレートの包みについてだったので、これを読む余裕があれば、きっと今はもうだいぶ気持ちも落ち着かれたのではないかと思います。
もし誤飲してしまったとしたら、命に関わるものもたくさんある中で、アルミホイルはまだすぐにどうにかなるというものではありません。
それでもやはりお子さんであっても、おじいちゃんやおばあちゃん、またペットなど、大事な家族が異物を誤飲したとなると、心配で気が動転してしまって当たり前ですよね。
なのでまず大切なことは
- 慌てずに、様子を観察する
- いつもどおり元気であれば、しばらく様子をみる
- 少しでも様子がおかしければ、お医者さん診てもらう
- 2,3日中には排泄されることが多いので、うんちをよく確認する
- 元気でもうんちに出てこないなど、必要であればお医者さんに相談する
これらを頭に置いて、落ち着いて行動してみましょう。