「だるま」といえば縁起物で、年の初めに購入するという人も多いと思います。
私の地域ではお正月の初貯金に必ずだるまがもらえるので、大勢の人が貯金をしに出掛けたものでした。
ところでだるまは縁起ものなので、置き場所はどこでもいいというわけにはいかないですよね。大事に飾りたいものです。
でもだるまの置き場所としてどこが相応しいか考えてしまいますよね。
そこで今回だるまの置き場所について、そのポイントや注意点についてもまとめてみました。
その他にも目の入れ方や処分のしかたについても解説していますので、参考にしてみてください。
だるまの置き場所
だるまは昔は神棚に置くのが一般的という考え方だったようですが、今は神棚がないという家もあり必ずしも神棚ではなくてはいけないということはなくなりました。
だるまの置き場所
だるまを置くのに相応しい場所としては
- 神棚
- 床の間
- 家具の上
- 机の上(合格祈願の場合)
です。
*「だるま」のもとになっている達磨大師(だるまだいし)は仏教の僧侶なので、神棚はおかしいという人もいますが、だるまは縁起物で宗教として拝むものではないので問題ないということです。
だるまを置くときのポイント
だるまを置くときのポイントとしては
- 皆の目につきやすい場所に置く
- だるまの顔は南向きが一番よく、東向きでもよい(北向きにはしない)
ということです。
だるまの置き場所の注意点
だるまの置き場所として注意したいことは、
- トイレの近くや上の階にトイレがあるその下は避ける
- ゴミの近くは避ける
- 階段の下も避ける
ということです。
そしてどこに置くにしても、ホコリやカビにならないよう清潔にしておくことが大切です。
では次に、だるまを購入したら目を書き入れますが、その方法についても解説していきますね。
だるまの目の入れ方
だるまを購入したら、まず願いを込めながら片目を入れます。
この時「無い目玉を書き入れる」というよりは「心の目を開眼する」という気持ちで書き入れます。魂を入れるということですね。
目の入れ方は祈願の目的や宗教によってもいろいろ違いがありますが、一般的には向かって右側、だるまの左目から入れます。
これは陰陽五行の「物事は東から生まれ、西で無くなる」という説があり、だるまを南に向けると左目側が東、右目側が西になることからともいわれています。
目を書き入れるときは、筆で入れる場合は墨が垂れないように気を付けます。また黒マジックやサインペン、筆ペンでも大丈夫ということです。
そして願いがかなったらもう片方の目を書き入れます。
一般的にだるまには有効期限があり、願いがかなってもかなわなくても、一年たったら買い換えるという人が多いようです。
中には願いが成就するまで換えないという人もいたり、必ずしもそうしなくてはならないという決まりはないので、自分なりのやり方でいいようです。
そして買い換えたら、古いだるまを処分するにはどのようにしたらいいのでしょうか。
だるまの処分の仕方
だるまは年が明けたらお正月などに新しいものを買い換える人が多いようです。
願いが叶ったらもう片方の目を書き入れ、年が明けたら今までのだるまより大きいものを購入し、もし願いが叶わなかったら、また同じ大きさのものを購入して成就を願うのだそうです。
このように一年間願いが叶うように尽力してくれただるまなので、感謝の気持ちを込めて、できればゴミとして出すのは避けたいですよね。
一般的な処分方法として
- お寺に納める
- どんど焼きで焼いてもらう
- 購入したところに納める
というのがいいようです。
*達磨大師は仏教の僧侶なので、神社に納めるのは避けたほうがよさそうです。
*どんど焼きの場合、だるまを焼くと目がつぶれるからとダメなところも地域によってはあるので、確認してから持って行ったほうがいいです。
最後にだるまの由来についても見ていきましょう。
だるま由来
「だるま」は、達磨大師の座禅姿を形どったものです。
だるまに手足がないのは、達磨大師は壁に向かって9年間も座禅し続けて、手足が腐ってしまったという伝説があり、あの形になったのだそうです。
そして購入してから目を書き入れて願掛けするようになったのは、江戸時代から始まりました。
当時疱瘡(ほうそう)の病で目が見えなくなってしまう人が多く、目が上手に描かれているだるまがご利益があると売れるようになりました。
すると目が上手に描けないと売れないため、目は描かずにお客さんに自分で書き入れてもらうようにしたのが始まりだそうです。
まとめ
だるまの置き場所は
- 神棚
- 床の間
- 家具の上
- 机の上(合格祈願の場合など)
が一般的です。
そして
- 皆からよく見につく場所に置く
- だるまの向きは南か東(北には向けない)
ということがポイントです。
そして置き場所の注意点は
- トイレの近くやトイレの下は避ける
- ゴミの近くは避ける
- 階段の下も避ける
ということです。
皆からよく目の付きやすい場所で、不浄なものなどのそばは避けて置き、常に清潔に保ち大切にしていきましょう。
そして購入したら、片目(一般的には向かって右側のだるまの左目)を書き入れ、願いがかなったらもう片方の目を書き入れます。
購入から一年したら新しいものに買い替え、古いだるまはお寺に納めたり、どんど焼きで焼いてもらうなど、感謝を込めて処分しましょう。
日本にはだるまに限らずいろいろな縁起物があり、願いをかけ大切にするという習慣が昔からありますね。
きっと苦しいことがあっても前を向いていこうとする気持ちの現れなのかなと感心させられます。
またそうゆう行動から、物事に対して感謝の気持ちも自然に生まれてくるのですね。