寒天とゼラチンといえば、食感とか全然違うけれど、でも似てますよね。
両方とも使い方が似ていたり、色も透明なところなど...。
そしたら寒天とゼラチンはいったい何が違うのでしょうか?
それに代用もお互いできるのでしょうか?
そこで今回寒天とゼラチンに違いについてと、代用ができるかどうかについてまとめてみました。
寒天とゼラチンの違いを知れば、きっともっと使いこなすのが上手になりますよね。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
寒天とゼラチンの違いについて
寒天とゼラチンて原材料からして全く違うものなんですね。
以下に寒天とゼラチンの主な違いを5つご紹介しますね。
原材料
寒天・・・テングサ、オゴノリなど海藻(植物性)
ゼラチン・・・牛や豚の骨に含まれているコラーゲン(動物性)
成分
寒天・・・炭水化物 食物繊維が豊富に含まれている
ゼラチン・・・たんぱく質
溶ける温度、固まる温度
寒天・・・90度以上で溶ける 40度ぐらいで固まる(室温で固まる)
ゼラチン・・・50~60度で溶ける 20度以下でないと固まらない(冷蔵庫で固める)
戻し方
寒天・・・
最初に30分以上水につけて戻します。
やわらかくなった寒天を軽く絞り、ちぎって水にいれ、中火にかけます。
沸騰させて、透明感が出るまで完全に煮溶かします。
※溶け残っていると、今度は固まらなくなるので、しっかり煮溶かしましょう!
ゼラチン・・・弱火か湯せんで溶かし、溶けたらすぐに火からおろします。
※熱に弱いので、熱しすぎると固まらなくなってしまいます!
用途
寒天・・・歯切れがよくホロッとしていて、主に和菓子に使用します。(水ようかん、杏仁豆腐、ところてんなど)
ゼラチン・・・プルンとした食感で、洋菓子によく使われます。(ゼリー、プリン、ムース、ババロア、マシュマロなど)
寒天とゼラチンは互いに代用ができるか?
寒天はホロホロとした食感です。
それに対してゼラチンはプルンとした食感です。
寒天をゼラチンの代用とする場合、寒天の量を少なくする(寒天はゼラチンの10倍もの固まる力があり、10分の1ぐらい)と、ゼラチンの食感に近づきます。
ゼラチンを寒天の代用とする場合、寒天の固さに近づけるため、ゼラチンの分量を多め(寒天の分量の3倍ぐらい)にするといいです。
また、ゼラチンは常温で溶けてしまいます。
水ようかんのように、冷やして食べる和菓子などに代用できます。
使うときに注意すること
寒天・・・
酸味の強いレモン汁や果汁は、寒天が固まるのを妨げます。
加える場合、寒天を多めにしてみると良いです。
また必ず寒天を完全に煮溶かし、火から下ろしてから加えましょう。
寒天に具を加える場合は、具の色や味を保つために、少し冷ましてから入れたほうがきれいに仕上がります。
牛乳など、寒天液に加える液体が冷たいままだと、分離して固まりにくくなることもあります。
少し温めてから加えましょう。
ゼラチン・・・
ゼラチンはたんぱく質が主な成分です。
そのため、パイナップル、パパイヤ、キウイなどたんぱく質を分解する酵素を持つフルーツを、生のまま混ぜると固まらなくなります。
缶詰のフルーツは製造過程で加熱殺菌しているので、酵素が働かず、ゼラチンに加えても固まります。
寒天と同じように、酸味の強いレモン汁や果汁を使うと固まりにくくなります。
ゼラチンの量を増やしたり、果汁などは薄めて使うと良いです。
まとめ
寒天とゼラチンは似ているようですが、全く違いますね。
でも代用してみることで、寒天とゼラチンの食感をいろいろなデザートで楽しんでみるのもいいですね。