滑舌が悪い原因とは?大きく4つに分けて解説!

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滑舌に自信がないと、喋るのに躊躇してしまったり、言葉に詰まってしまったりしますよね。

私も接客の仕事で、「またお越しくださいませ」って言葉がうまく言えずに「またお越し...ゴニョゴニョ」ってなってしまい、とても恥ずかしい思いを何度もしています。

どうしても言葉が詰まってしまい言えないんですよね。

まだ私の場合はその程度で済んでいるのでいいのですが、滑舌が悪いことが大きな悩みとなっている人も少なくないと思います。

アナウンサーのようにはきはきとして聞き取りやすいきれいな話し方に憧れますよね。そこまできれいでなくても、はきはき話ができるようになりたいものです。

そのためには自分の滑舌の悪さの原因をまず知らなければなりません。

今回滑舌を悪くしている原因を大きく4つに分け、またその対処法も合わせてまとめてみましたので、参考にしてみてください。

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滑舌が悪い4つの原因

滑舌を悪くしている原因は大きく分けて4つあります。

  • 筋力低下
  • 呼吸
  • 歯並び
  • 舌小帯短縮症

滑舌が悪い原因にはこれらの理由が考えられます。必ずしも1つだけが原因とは限らず、組み合わさっている場合もあります。

原因を知ることで対策法が見つかり、改善への手立てとなると思います。ですので1つ1つがなぜ原因となるのか詳しく見ていきましょう。

筋力低下

滑舌に関係している筋肉は、

  • 舌の筋肉
  • 表情筋

です。これらの筋肉が弱かったり、硬かったりすると滑舌の悪さの原因になります。

舌の筋肉の衰え

舌の筋肉が衰えると舌が思うように動かなくなってしまいます。

中でも「か行」「が行」「さ行」「ざ行」「た行」「だ行」「な行」「ら行」の音が発音しづらくなります。

特にら行は舌をよく使うので、言いにくさがよく現れます。

舌の筋肉は年齢とともに衰えていきますが、食事の噛む回数や話をする機会が少ないことが筋力低下の原因です。

若くても軟らかいものばかり食べていると舌の筋肉は衰えてしまいます。

舌筋トレーニング

舌の筋肉を鍛える方法はいろいろあると思いますが、1つおすすめな方法をご紹介します。

舌を下唇と下歯茎の間に入れます。口は終わるまで閉じたまま行います。

舌の先に力を入れてゆっくり右端から左端まで動かし、往復して右端に戻ってきます。

これを3セット行い、今度は上唇と上歯茎に舌を入れ、同じように3セット行います。

これをやってみたのですが、かなり舌の付け根が辛くなり、舌の筋肉が鍛えられているのを感じました。

是非やってみてください。

表情筋の衰え

滑舌に関係している表情筋は、口の周りに10種類以上もあります。

これらの筋肉が発達していなかったり、硬かったりすると、クリアな発音をするために必要な口の動きができず、滑舌が悪くなる原因です。

滑舌の悪い人ほど積極的に話そうとしないため、表情筋が発達せずに更に滑舌が悪くなる悪循環になってしまいます。

普段からよく喋ったり、よく笑ったり、表情を豊かにすることが顔の筋肉をよく動かし、滑舌の改善につながっていきます

表情筋の衰えは、唾液の分泌にも関係があります。唾液の分泌が少ないのも逆に多すぎるのも滑舌を悪くする原因です。

唾液の分泌が減少するドライマウスの場合、表情筋を鍛えると唾液腺も同時に強化することができ効果的です。

口呼吸も表情筋を弱くする原因

口呼吸もまさか滑舌に関係があるとは思いませんでしたが、実はあったんですね。

口呼吸の場合、口を開けていることが多く口周りの筋肉が緩みがちです。そのため口を閉じる筋肉が弱くなり滑舌が悪くなることがあります。

話すとき口を閉じるのが間に合わず中途半端な発音になってしまったり、口を閉じなければ発音できない「ま行」のような音が、うまく発音できないといった症状が現れます。

口呼吸をしていて良いことはひとつもありません。気がついたら早めに鼻呼吸に切り替えていきましょう。

私も自分が口呼吸しているのではないかと心配になり、寝る時に口にテープを貼って寝てみたことがあります。朝まで口にテープが貼られていたので安心しました。

もし自分が口呼吸をしているか分からない場合は試してみてください。

またテープでなくてもマスクを鼻は覆わず口にだけかけて寝るという方法も、口呼吸の確認だけでなく口呼吸を直すときに使われるのでおすすめです。

「外郎売り」で表情筋の筋力アップ

以前演劇に挑戦したことがあるのですが、その時「外郎(ういろう)売り」という長〜い文章を稽古前に毎回壁に向かって言う練習をしました。

これは歌舞伎の有名な長台詞ですが、アナウンサーや声優が台詞の練習や滑舌を良くするため、よく取り入れているのだそうです。

この練習のときいつも「顔が痛くなるぐらい口をよく動かして発声しなさい」と言われました。

筋肉痛になるまでには相当口を動かす必要があるので私はそこまでできなかったですが、実際に筋肉痛になっている人はいました。

これは相当表情筋が鍛えられるだろうなぁ、とこのブログ書きながら思いました。

台詞の中には早口言葉も含まれているので、是非試してみてください。

「外郎(ういろ)売り」で検索してみてくださいね!

呼吸

声は呼吸が声帯を震わせることによって出る仕組みです。なので呼吸は滑舌にも深く関わってきます。

私たちは無意識に腹式呼吸と胸式呼吸の両方を使って声を出しています。

腹式呼吸は吐く息の量が多く声帯をしっかり振動させることができるため、聞き取りやすい通る声になります。

そして息の量が多くなるため、呼吸は安定し大きな声を長く出すことができます。

なので腹式呼吸の割合が多いと大きく通る声が出やすく、胸式呼吸の割合が多いと声も小さくなってしまうというわけです。

早口の原因の1つに、息が続かないため苦しくなって早口になってしまうということがあります。腹式呼吸で安定した呼吸ができれば、早口の改善にもつながります。

声がよく通る人は息に瞬発力があるといいます。息に瞬発力がないと「さ行」の滑舌が特に悪くなりやすいです。

この息の瞬発力は「す」を「すっ」と言いながら息を吐くのを何度も練習することでついてきます。

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歯並び

歯並びは歯だけでなく、舌や唇の動きや顎の動かし方にも関係しているため、滑舌にも影響を及ぼすことがあります。

特に「さ行」のように歯をすり合わせて出す音「ま行」のように唇をくっつけて出す音の場合に、影響受ける可能性が高くなります。

その他にも「た行」「な行」「ら行」も歯並びの影響を受けやすいようです。

歯並びは歯科矯正を行うことで改善されますが、歯並びを直してもすぐ滑舌まできれいになるとは限らないのだそうです。

今までの悪い癖のまま滑舌の悪さが残ってしまうというのです。

そのため歯科医や言語聴覚士などから適切な指導を受け、発音のトレーニングが必要となることもあります。

滑舌の悪さは逆に歯並びを悪くする原因になる可能性もあるので、歯科矯正を行ったら滑舌の改善も行っていきましょう。

舌小帯短縮症

舌の裏側にヒダがついているのですが、これを舌小帯といいます。

この舌小帯が生まれつき短かったり、舌の先端の近くについている場合があり、これを「舌小帯短縮症」といいます。

軽度・中等度・重度に分けられ、ほとんど軽度の場合が多く、日常的にはそれほど支障はないようですが、話づらさを感じる人が多いようです。

これは舌の動きが制限されるために「滑舌が悪い」「長時間話をすると舌が疲れる」「早口言葉が言えない」といった症状が現れます。

治療法は手術と機能訓練があり、軽度ならば機能訓練だけで改善されることもあります。また手術を行った場合は舌を上手に動かすリハビリ訓練も行います。

保険適用になるので費用の負担は軽く受けることができます。

もし悩んでいるようでしたら一度口腔外科に相談してみるといいです。

滑舌が悪い原因を大きく4つに分けてみましたが、その中でもまた更に細かく分けれるので原因は様々あると言えます。

滑舌が悪いという人の中には自分の癖に気が付いていないという人がいるかもしれません。

自分でははっきり喋っているつもりだけれど人によく聞き返されるという人は、一度自分の喋っている声を録音して聞いてみるといいです。

正直自分の声を聞くのはとても恥ずかしいです。私も自分の声を聞いた時とても恥ずかしくて嫌でしたが、何度か聞いていたらだいぶ慣れました。

それでは最後に子供の滑舌の悪い場合についても見ていきましょう。

子供の滑舌が悪い場合

もし自分の子供が滑舌が悪いんじゃないかと感じたら、親としては心配で仕方がないですよね。

そうした場合3~4才ぐらいまではそんなに心配はしなくて大丈夫ですが、小学校入学までに正しく発音できるように練習していきましょう。

病気が原因で滑舌に問題があることもありますが、一番多い原因は舌の使い方だということです。

練習法は大人と同じやり方ではうまくいきません。子供の場合は遊びの中にトレーニングを取り入れて行うことが効果的です。

例えば舌や口の筋肉を鍛える遊びの例として

  • シャボン玉を吹いたり、風船をふくらます
  • 口の周りにお菓子をつけて、舌を伸ばしてなめてみる

また声帯や舌をよく使うトレーニングの例として

  • 絵本をゆっくり読む
  • 歌を歌う

などがあります。

You Tubeに滑舌の良くなる歌などもあり、毎日楽しく続けられるような練習法が見つかるといいですね。

そして大事なことは大人自身も正しい発音で話してあげるということです。

子供は大人の発音を聞いて、それを真似して喋っています。手本となる大人の発音が悪いと子供の発音も悪くなってしまうのです。

また大人が早口だと子供は聞き取れないので、ゆっくり、ハッキリ、きれいな発音で話しかけるよう心がけましょう。

もし子供が間違った発音をしていたら言い直させるのではなく、大人が正しい発音で「オウム返し」してあげてみてくだい。

時間はかかるかもしれませんが、大人になってから直すのはもっと大変になので、焦らず気長に取り組んでいきましょう。

その他子供の滑舌の悪い原因は、舌小帯短縮症や歯並び、また幼児性難聴や脳などの発達障害の場合もあります。

普段から子供の言葉遣いをよく観察し様子がおかしいと感じたら、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。

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まとめ

滑舌の悪さの原因は大きく4つに分けて

  • 筋力の低下(表情筋、舌の筋肉)
  • 呼吸
  • 歯並び
  • 舌小帯短縮症

があります。

歯並びや舌小帯短縮症の場合は専門医の助けが必要ですが、表情筋や舌の筋力の低下、また呼吸が原因の滑舌の悪さの場合は、日々の訓練によって少しずつでも改善することができます。

滑舌の悪さが歯並びを悪くする可能性があると今回知りましたが、そのままにせず対策していくことが大事ですね。

滑舌トレーニングには調べてみるといろいとありますので、是非続けて行けそうなものを見つけて気長に取り組んでみてください。

後私はあまりお喋りが得意でないのですが、やはり「よく喋り」「よく笑う」そして「よく噛む」ことが大事だなぁと感じました。

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