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酸 欠
以前私は会社で、ストーブの近くで仕事をしているときに、急に具合が悪くなりました。
体が冷たく、立っていられない状態になったのです。
すぐに酸欠だと気が付き、窓を大きく開け、しばらく休んでいたら、10分ぐらいで回復しました。
職場は工場で広々しています。
しかも人が頻繁に出入りするので、換気が足りないということはなかったです。
ただ使っていたストーブは古いもので、火力が強く、その日はいつもより寒い日でした。
ストーブの火力をいつもより強くしていたのでした。
恐らくストーブのまわりの酸素だけが急激に燃焼され、近くにいた私は酸欠状態に陥ってしまったのだと思います。
そして私は貧血があるため、普段から酸欠になりやすい体だったということも原因の1つだと思います。
近くにもう1人従業員がいましたが、その人は特に何も変わりがありませんでした。
これは二酸化炭素による酸欠だと思いますが、すぐに酸素を取り込んで、酸欠状態を解消したため、10分ぐらいで回復しました。
その後もいつもどおり仕事を続けることができました。
これは単なる酸欠の症状でした。
ですが酸欠に似ていて、もっと恐ろしいのが一酸化炭素による中毒です。
一酸化炭素中毒の怖さ
例えば、室内でストーブをつけていたとき、室内の酸素は燃焼され、代わりに二酸化炭素が発生します。
これは完全燃焼している状態です。
そして更に酸素が燃焼され、もし換気せずにいると、やがては室内の酸素は少なくなってきます。
酸素が不足してくると、二酸化炭素は発生せずに一酸化炭素が発生します。
これは不完全燃焼の状態です。
二酸化炭素は体に取り込まれても、血液中のヘモグロビンと結びつきません。
早めに気づいて酸素を供給してあげれば、酸欠状態は解消され、比較的に早く回復できるといえます。
ですが、一酸化炭素の場合は、体に取り込まれてしまうと、酸素よりもヘモグロビンとの結びつきがとても強力です。
ヘモグロビンは酸素の代わりに一酸化炭素と結びついてしまい、酸素が運ばれなくなってしまいます。
このヘモグロビンは、酸素を体中に運ぶ役目を担っているのです。
一酸化炭素を吸い込んでしまい引き起こされる酸欠状態を、一酸化炭素中毒といいます。
一酸化炭素はにおいはなく、色もついていないので見えません。
おかしいと気がついいたときには、体は酸素が不足して動けなくなっている状態に陥ってしままいます。
そして脳が最もダメージを被ってしまいます。
命はとりとめても、後遺症に苦しめられることも少なくありません。
一酸化炭素中毒の治療には、濃度の高い酸素吸入が必要になります。
取り込まれてしまった一酸化炭素を体から抜く必要があるからです。
治療に数日から数十日の日数を要することもあるようです。
このように一酸化炭素による中毒はとても怖いものです。
最後に
寒い冬の季節、暖房は欠かせません。
せっかく暖まった部屋を換気するのはあまり気が進まないかもしれません。
ですが自分の身を守るためにも、こまめな換気が絶対に必要です。
暖房器具に関わらず、湯沸かし器やガスコンロなど、一酸化炭素が発生する可能性のある器具はほかにもいろいろあります。
こういったものを使うときは、危険を意識して使うことを心掛けたいものです。