逆性石鹸をご存知ですか?
耳にはしても、普通の洗浄石鹸と何が違うのか知りませんでした。
逆性石鹸て調べてみたら、石鹸という名前がついているにもかかわらず、洗浄能力がないんです!
でも意外と身近に使える便利な存在ということがわかりましたので、まとめてみました。
少しでも役に立てばと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
逆性石鹸と普通の石鹸の違いは?
普通の石鹸は 汚れをはがして細菌も一緒に洗い流しますよね。でも洗浄はしても殺菌はできません。
それに対して、逆性石鹸は殺菌することができます。でも石鹸とはいいながらも、洗浄力がありません。
先に普通の石鹸で汚れを落としてから、逆性石鹸で殺菌をするというのが使い方の手順ですね。
逆性石鹸の使い方
逆性石鹸は殺菌力に優れています。
一番よく使われる方法が、手指の殺菌です。
上にも書いたように、普通の石鹸で汚れを落としてから、逆性石鹸で殺菌をする使い方です。
その他に、身近でとても便利な使い方があります。
- 冷蔵庫などの消毒
- カビ退治
- 洗濯物の殺菌、消臭(柔軟剤の効果もあります)
- 足の臭いを消臭
- トイレの消毒
- 掃除の消毒
など、家庭で活躍してくれる用途がたくさんです。
お洗濯に使う場合、洗濯後でも残ってしまう臭いに効果的なうえ、柔軟剤の作用もあるので、柔軟剤投入口に逆性石鹸を入れて使うというのもいい方法です。
そのほかのカビ退治や、冷蔵庫、クローゼットの消臭などは、100~200倍に薄めた液をスプレーする方法で行ってみるといいです。
逆性石鹸を使う時の注意点
とても使い勝手の良さそうな逆性石鹸ですが、使い方に注意点がいくつかあります。
洗浄力がありません。
汚れを先に落としてからでないと殺菌効果が薄れてしまいます。
普通の石鹸と逆性石鹸を混ぜると、洗浄力と殺菌力の両方ともなくなってしまいます。
正反対の互いの性質を打ち消しあってしまうためです。
手がとても荒れます。
逆性石鹸はたんぱく質を破壊する作用があるので、手指の殺菌に使ったらしっかり洗い流しましょう。
作り置きはできません。
薄めて使うことが多いですが、薄めると効果がなくなっていくので、長くても一週間以内に使い切りましょう。
なぜ逆性石鹸というか?
普通の石鹸は水に溶けると、マイナスの電気を帯びて陰イオンになります。
これに対して逆性石鹸は水に溶けると、プラスの電気を帯びて陽イオンになります。
石鹸とは逆のイオンだからということで、『逆性石鹸』という名前がついたそうです。
逆性石鹸は陽イオンのため、マイナスの電気を帯びているたんぱく質やセルロースが主成分の細菌やカビを強く吸着します。
すると、逆性石鹸は細菌やカビの細胞壁を破壊して殺してしまうのです。
そのため、殺菌力に優れています。
但し、ウイルスは構造が違うため、逆性石鹸の殺菌効果は効かないそうです。
逆性石鹸には、リンスや柔軟剤の効果あるといいます。
これは、逆性石鹸がたんぱく質やセルロースに吸着することによります。
髪はたんぱく質で、衣類はセルロースでできています。
逆性石鹸は髪や衣類に吸着すると、陽イオンなので空気中の陰イオン、つまりはマイナスイオンを捉えます。
このマイナスイオンは、水分子がくっついているので、髪や衣類は水分を保ちしっとり柔らかくなるというわけです。
まとめ
逆性石鹸は、家庭のなかで活躍の場がたくさんあることがわかりました。
注意点はいくつかありますが、お掃除やお洗濯にとても役に立ちそうですね。
逆性石鹸は成分は塩化ベンザルコニウムという液ですが、ドラッグストアで購入できます。
安価で、価格の面でも使い勝手がいいです。
製品によって濃度が違うこともあるので、用法用量をよく守って使ってください。